かぞくのしゃしん
けんじは小学生です。きょう、おばあさんのうちにあそびにいきました。おばあさんのうちはふるくて、おおきいです。にわにきれいな花がさいていました。
リビングで、けんじはたなのうえにふるいアルバムをみつけました。「おばあちゃん、これは?」とけんじはきいました。「ああ、それはかぞくのしゃしんだよ」とおばあさんはいいました。「みていいですか?」「もちろんよ。いっしょにみましょう」おばあさんはとなりにすわりました。
さいしょのしゃしんは、ちいさいおんなのこでした。かみがながくて、かわいかったです。「このこはだれですか?」とけんじはきいました。「これはね、あなたのおかあさんよ。むかし、五歳のとき」けんじはびっくりしました。「おかあさん?」「そう。かわいいでしょう」おばあさんはわらいました。
つぎのしゃしんは、山のしゃしんでした。おとこのひとがおおきいリュックをせおっています。「このひとは?」「おじいさんだよ。むかし、かぞくでやまにのぼったの。とてもたのしかったわ」おばあさんのめがやさしくなりました。「おじいさんは……?」「おじいさんは三年前になくなったの。でも、いいひとだったよ」けんじはすこしかなしくなりました。
それから、うみのしゃしんもありました。かぞくがみんなでうみのそばにたっています。おとうさんもおかあさんもわかくて、けんじはおかしかったです。「このしゃしんはどこですか?」「しずおかのうみよ。あなたが二歳のとき、いったの。あなたはちいさかったね」「ぼくもいましたか?」「いたよ、ここ!」おばあさんはちいさいあかちゃんをゆびさしました。けんじはわらいました。
さいごに、あたらしいしゃしんをみました。きょねんのおしょうがつのしゃしんです。かぞくがみんないっしょにうつっています。けんじも、おかあさんも、おとうさんも、おばあさんも。「おおきいかぞくだね」とけんじはいいました。「そうよ。みんなたいせつよ」とおばあさんはいいました。
けんじはおばあさんのてをにぎりました。「また、いっしょにしゃしんをとろうね」とけんじはいいました。おばあさんはとてもうれしそうにわらいました。